TheSevenWs’s blog 〜実践アクションリーディング録〜

Strategist x CPAのアクションリーディング実践録 

レジリエンスを鍛えてチャレンジできる人になる(「レジリエンスの鍛え方」読了感想)

レジリエンスとは】

レジリエンスを一言でいうと、「再起すること」だと解釈しました。失敗しても早く沈んだ状態に底を打ち、自分を平常に立て直す力だと思います。

 

【なぜレジリエンスが気になったのか】

レジリエンスのことが気になったのは、失敗を恐れずバシバシ前を向いて行動ができる一皮むけた自分になりたいと思ったからです。

 

私は「初めて」のことをするときに、小さなことでも失敗することが気になってしまいます。そのため、あれこれ考えて行動に移すことが遅れたり、行動した後もずっとあれでよかったのかと気になり続けます。特に仕事の場合はその傾向が顕著です。

 

一方で、向上心や仕事で大きなことをしたいという志は高く持っています。自分の人生の中でこれを成し遂げたい、という目標があります。そこに到達できるよう、今後自分が身に着けるべき要素を考え、自分の幅を広げていけるように、未経験の仕事、自分の得意でない領域など今までと違う仕事に挑戦してきています。

 

しかし、正直なところいつも仕事を引き受けた後、実行の段階になると憂鬱になることも多いです。これは、失敗を恐れているからに他ならないと思います。潜在的にも失敗を恐れて本当はチャレンジしたいことも避けているのかもしれません。

 

このような悩みを持つ中で、私は失敗やそれへの恐れとうまく付き合う方法がないかとぼんやりと心の中で引っかかっていました。ある日、本屋で新刊コーナーをぶらぶらしていたところ、最近の流行の言葉でもある「レジリエンス」という言葉を聞いてピンときたのです。

 

【どうやってレジリエンスを鍛えるのか】

著書ではレジリエンスを鍛える方法として7つの技術が紹介されています。①ネガティブ感情の悪循環から脱出する、②役に立たない「思い込み」をてなずける、③「やればできる!」という自信を科学的に身につける、④自分の「強み」を活かす、⑤こころの支えとなるサポーターをつくる、⑥感謝のポジティブ感情を高める、⑦痛い体験から学ぶ、の7つです。

 

7つの技術があるのですが、個人的には具体的な処方箋、日々トレーニングするものという感じではなく、割と心の持ちようをどうするか、という技術であるように感じました。そのため、概念を理解はできたものの、「再起する力」を実践レベルで身に付けられる方法論とまでは個人的には腹落ちしなかったのです。言い換えると、行動レベルに落とし込むのが難しく感じました。ですので、今後レジリエンスの鍛え方については他の本も探していこうと思っています。どなたかいい本を知っていたら教えていただけますと幸いです。

 

若干横道にそれてしまいましたが、7つの技術のうち、個人的にこれは日々の行動に落とし込んで使えるなと思った点を列挙します。

 

一つ目は「体験→思い込み→反応」分析により自分の思い込み感情をてなずけることです。人はある事柄を体験したとき、自分の中にある思い込みに基づいた反応をします。

例えば、満員電車でリュックサックを背負っている人がいたとします。自分のマナー・モラル基準に基づくと、満員電車では大きな荷物体の前にもつべきという考えがあるとします。そうすると、この人はマナーの悪い人だ、と思っていらいらしてしまいます。ここで、実はその人はお腹の側に手術した傷跡があって前に荷物を抱えることができないだけなのかもしれません。そういうことがわかっていて、悪気がない、仕方がないとわかっていればいらいらの悪感情は起きないと思います。

このように、自分がなぜいらいらしているのか、ということを自分の思い込み部分に焦点をあてて分析します。そうすることで、考え方、視野を広く持つようにして無駄に悪感情を起こさないようにコントロールしやすくなります。また、これを日々繰り返していると自分の主義・主張・こだわりがどこにあるか、考えかたの癖がどこにあるかわかるようにもなり、予めその思い込みをてなずけることもできるようになると思います。

 

2つ目は1日の終わりに感謝したこととうまくいったことを最低3つ書くことです。寝る前に今日の出来事で感謝したことやうまくいったことを書き出します。そして、感謝や満足の感情を高めて今日はよい1日だったとよく認識して寝ます。こうすることで、いい気持ちで眠りにつけそうですし、明日もがんばろうという気持ちになります。私はどうしても失敗や不安に思うことが気になって一日の終わりの時間を過ごしがちですのでこの習慣で一日をリセットできると思います。

 

3つ目はレジリエンスストーリーを作成することです。どんな困難があり、どんな失敗をし、どうやって再起したか、そのとき使った自分の強みは何か、その経験から得た教訓は何か、を人に語れるようにストーリーとして整理します。

さらに、各体験を時系列に並べて「自分史」として歴史的に、俯瞰的に振り返ることをします。つらい体験をすると近視眼的になるため、今の自分にとって過去の体験はどんな意味があったのかを長期的な視野で俯瞰するのです。

これを実践するときのポイントとしては①これらの経験から何を学んだか、②これらの経験がその後にどんな意味を持っていたか、③俯瞰することで何か共通項や大きな流れが見えるか、という3点を自分に問いかけることです。

これによって、逆境体験を自己成長につなげることができます。また、将来的につらいことがあっても大丈夫、むしろ、逆境こそが自己成長につながるということを腹落ちして理解できるようになるのではないかと思います。

 

レジリエンスを鍛えてどんな自分になっていたいか】

私は上記3点を行動に移し続けてレジリエンスを身につけることで、「自分ならどんな難しい仕事でもやってのける、しかも心が大きなダメージを負うことなく、ストレスをコントロールしながら。」という心理状態に到達したいと思っています。

 

この心理状態に達することで、どんどん難易度の高い仕事にチャレンジして、自分の人生のなかで仕事で成し遂げたいと思っていることを実現します。

 

具体的行動ポイント3点を実施してみて、数ヵ月後どうなっているかレポートしたいと思います。