TheSevenWs’s blog 〜実践アクションリーディング録〜

Strategist x CPAのアクションリーディング実践録 

即断即決して仕事を思いっきり進める人になる!(「ゼロ秒思考 行動編」読了感想)

即断即決して仕事を思いっきり進める人になる!(「ゼロ秒思考 行動編」読了感想)

 

【本書を手に取った理由】

私は数年以上ある仕事を続けていたのですが、どうしても挑戦してみたい仕事があったため転職しました。前職では仕事の進めかた、選択肢がある中でもその評価基準などが一定の業界ルールによって相当決まっていた世界でした。

しかし、今の仕事はプロジェクト単位で動くのですが、テーマも様々、参加者の立場も様々、そもそも正解などない世界で仕事をしています。この環境下ではある仕事のゴールにたどり着くまでの道筋も複数考えられるし、どの選択肢をとれば最適なのかすごく迷います。メールは宛先を誰にするか、誰を会議に呼ぶか、どんな提案をするか、などなど細かいことでも迷うことだらけです。いろいろ悩んで時間はどんどん飛んでいきますが、周りからはもっといい方法が短時間で示されたりと、自分の力不足に悔しい日々が続いています。

自分はなぜ迷うのか、どうすれば迷わず即断できるのか、どうすれば即断できるようになるのかについての情報を求めていた中、この本のタイトルをみてピンときました。赤羽さんの他の本を読んだとき、非常にロジカル、シンプルですっと頭に入り、具体的なトレーニング方法が記載されていてすごく参考になった経験があったので今回もワクワクしながらこの本を読みました。

 

【即断即決できない理由】

即断即決とは、選択肢の中から各々のメリット・デメリットを比較して最適と思えるオプションを選択し、迷いや後悔なく決断して行動に移せることだと理解しました。

即断即決できないのは、一言で言うと全体像が見えていないからのようです。全体像が見えていれば採りうる選択肢が見える、選択肢がみえればそれぞれの行動をとることのメリット・デメリット、リスクなどがわかり比較することができるようになります。これ以上の選択肢はないとわかっているならばもやもや感はないはずです。

 

【即断即決力のトレーニング法】

全体像が見えるようになるにはフレームワーク力を鍛えることが有効です。選択肢を比較選択できるようになるにはオプションを使いこなせるようになることが有効です。

フレームワーク力を鍛えるため、1日6個、何かしら整理したいことを決めて2×2の4象限マトリックスで整理するトレーニングをします。

オプションを使いこなせるようになるため、1日4個、お題を決めてそれについての選択肢を3つだす&それぞれを評価するための評価基準を出す4つ前後だすというトレーニングをします。

 

【即断即決できるようになってどんな自分になっていたいか】

迷う、決断したあとに後悔する、という精神的ストレスから今より解放されている状態になりたいです。そうして、気持ちよく決断して仕事をばしばし進められる人になっていたい。

また、何かの決断について人から問われたとき、全体感をもって、なぜ自分がそうしたか、その時点でそれがベストであったかを納得してもらえる形で説明できるようになりたいです。

レジリエンスを鍛えてチャレンジできる人になる(「レジリエンスの鍛え方」読了感想)

レジリエンスとは】

レジリエンスを一言でいうと、「再起すること」だと解釈しました。失敗しても早く沈んだ状態に底を打ち、自分を平常に立て直す力だと思います。

 

【なぜレジリエンスが気になったのか】

レジリエンスのことが気になったのは、失敗を恐れずバシバシ前を向いて行動ができる一皮むけた自分になりたいと思ったからです。

 

私は「初めて」のことをするときに、小さなことでも失敗することが気になってしまいます。そのため、あれこれ考えて行動に移すことが遅れたり、行動した後もずっとあれでよかったのかと気になり続けます。特に仕事の場合はその傾向が顕著です。

 

一方で、向上心や仕事で大きなことをしたいという志は高く持っています。自分の人生の中でこれを成し遂げたい、という目標があります。そこに到達できるよう、今後自分が身に着けるべき要素を考え、自分の幅を広げていけるように、未経験の仕事、自分の得意でない領域など今までと違う仕事に挑戦してきています。

 

しかし、正直なところいつも仕事を引き受けた後、実行の段階になると憂鬱になることも多いです。これは、失敗を恐れているからに他ならないと思います。潜在的にも失敗を恐れて本当はチャレンジしたいことも避けているのかもしれません。

 

このような悩みを持つ中で、私は失敗やそれへの恐れとうまく付き合う方法がないかとぼんやりと心の中で引っかかっていました。ある日、本屋で新刊コーナーをぶらぶらしていたところ、最近の流行の言葉でもある「レジリエンス」という言葉を聞いてピンときたのです。

 

【どうやってレジリエンスを鍛えるのか】

著書ではレジリエンスを鍛える方法として7つの技術が紹介されています。①ネガティブ感情の悪循環から脱出する、②役に立たない「思い込み」をてなずける、③「やればできる!」という自信を科学的に身につける、④自分の「強み」を活かす、⑤こころの支えとなるサポーターをつくる、⑥感謝のポジティブ感情を高める、⑦痛い体験から学ぶ、の7つです。

 

7つの技術があるのですが、個人的には具体的な処方箋、日々トレーニングするものという感じではなく、割と心の持ちようをどうするか、という技術であるように感じました。そのため、概念を理解はできたものの、「再起する力」を実践レベルで身に付けられる方法論とまでは個人的には腹落ちしなかったのです。言い換えると、行動レベルに落とし込むのが難しく感じました。ですので、今後レジリエンスの鍛え方については他の本も探していこうと思っています。どなたかいい本を知っていたら教えていただけますと幸いです。

 

若干横道にそれてしまいましたが、7つの技術のうち、個人的にこれは日々の行動に落とし込んで使えるなと思った点を列挙します。

 

一つ目は「体験→思い込み→反応」分析により自分の思い込み感情をてなずけることです。人はある事柄を体験したとき、自分の中にある思い込みに基づいた反応をします。

例えば、満員電車でリュックサックを背負っている人がいたとします。自分のマナー・モラル基準に基づくと、満員電車では大きな荷物体の前にもつべきという考えがあるとします。そうすると、この人はマナーの悪い人だ、と思っていらいらしてしまいます。ここで、実はその人はお腹の側に手術した傷跡があって前に荷物を抱えることができないだけなのかもしれません。そういうことがわかっていて、悪気がない、仕方がないとわかっていればいらいらの悪感情は起きないと思います。

このように、自分がなぜいらいらしているのか、ということを自分の思い込み部分に焦点をあてて分析します。そうすることで、考え方、視野を広く持つようにして無駄に悪感情を起こさないようにコントロールしやすくなります。また、これを日々繰り返していると自分の主義・主張・こだわりがどこにあるか、考えかたの癖がどこにあるかわかるようにもなり、予めその思い込みをてなずけることもできるようになると思います。

 

2つ目は1日の終わりに感謝したこととうまくいったことを最低3つ書くことです。寝る前に今日の出来事で感謝したことやうまくいったことを書き出します。そして、感謝や満足の感情を高めて今日はよい1日だったとよく認識して寝ます。こうすることで、いい気持ちで眠りにつけそうですし、明日もがんばろうという気持ちになります。私はどうしても失敗や不安に思うことが気になって一日の終わりの時間を過ごしがちですのでこの習慣で一日をリセットできると思います。

 

3つ目はレジリエンスストーリーを作成することです。どんな困難があり、どんな失敗をし、どうやって再起したか、そのとき使った自分の強みは何か、その経験から得た教訓は何か、を人に語れるようにストーリーとして整理します。

さらに、各体験を時系列に並べて「自分史」として歴史的に、俯瞰的に振り返ることをします。つらい体験をすると近視眼的になるため、今の自分にとって過去の体験はどんな意味があったのかを長期的な視野で俯瞰するのです。

これを実践するときのポイントとしては①これらの経験から何を学んだか、②これらの経験がその後にどんな意味を持っていたか、③俯瞰することで何か共通項や大きな流れが見えるか、という3点を自分に問いかけることです。

これによって、逆境体験を自己成長につなげることができます。また、将来的につらいことがあっても大丈夫、むしろ、逆境こそが自己成長につながるということを腹落ちして理解できるようになるのではないかと思います。

 

レジリエンスを鍛えてどんな自分になっていたいか】

私は上記3点を行動に移し続けてレジリエンスを身につけることで、「自分ならどんな難しい仕事でもやってのける、しかも心が大きなダメージを負うことなく、ストレスをコントロールしながら。」という心理状態に到達したいと思っています。

 

この心理状態に達することで、どんどん難易度の高い仕事にチャレンジして、自分の人生のなかで仕事で成し遂げたいと思っていることを実現します。

 

具体的行動ポイント3点を実施してみて、数ヵ月後どうなっているかレポートしたいと思います。

もう読書のことで悩まない!(アクションリーディング読了感想)

【読書に関する悩み】

経営コンサルタントという職業柄、幅広い知識を多く、速く身につける必要があるため、主に読書によりそれを達成しようとしてきました。

 

しかし、①自分の読書スピードが遅く数がこなせない、②仕事が忙しい、または家族との時間も必要で読書が思うように進まない、③加えて、読んだことをうまく仕事を含めた実生活の中でアウトプットできない点に悩み、読書にまつわるストレスを抱えて毎日を過ごしてきました。

 

しかし、「アクションリーディング」を読了したおかげで、この社会人になってからの積年の悩みが解消される光が見えました!!

 

同じような悩みを持つ方がいらっしゃれば、是非この本を読んで、実行してみることをお薦めします。

 

【読書の悩みを解消する方法についての発想の転換】

これまではこの読書にまつわる悩みを解消するために、どうすれば読書によるインプットとアウトプットを増やせるか、ということばかりを考えていました。例えば、スピードをあげるために速読術、記憶を確実にしてアウトプットを増やすために読書術、人にうまく伝えるスキルの問題なのかと思い、内容整理術やコミュニケーション術等に関する本までたくさん読んできました。そこには様々な方法が記載されており、実践できれば効果がありそうなものもありましたが、それらを覚えて毎日実践するのが大変で継続できたことはありませんでした。

 

そんな中、アクションリーディングは凝り固まっていた私の読書問題の解決策に新しい視点をもたらしてくれました。アクションリーディングは読書に関する本ですが、私が読んできた読書術的な本とは一線を画していると感じたのです。速読術含め今まで読んできた読書本は以下に多く読み、以下に記憶するか、という点が強調されていました。一方で、アクションリーディングでは、そもそもたくさん本を読むことが大事なのではなく、読んだことを確実にアウトプットにつなげることこそが大事であるとしている点にあります。この読書量をまず限定してしまう、という視点が斬新でした。

また、読書量を納得感を保ってどう規定するかの方法も明確でした。例えば1冊の本を読むスピード、1週間に読書に割ける時間を割り出し、その上で1週間に読める本の量の例が示されています。そしてその水準以上に読書をするよりは読んだことをアウトプットしたり他の手段によるインプットの時間を増やすように推奨されていました。

 

この点が私にとっては発想の転換になったのです。もっと多く読まなくては、つまりインプットの量が十分でないので必要と思っているアウトプットにつながらない、と思っていたのですが、アウトプットの時間をもっと確保してインプットとのバランスを図ることが解決策だと確信しました。これぞ戦略読書と思います。

 

【コミットできる具体的方法】

アクションリーディングで具体的に挙げられているアウトプット法は以下のとおりです。

  • 読んだ内容を人に説明する
  • 読んだ内容をブログに書く
  • 1冊ごとにチャレンジシートを書き、毎週進捗や達成度を振り返る
  • 誰かと一緒に本を読む機会をつくり、読了感想をシェア、意見交換する場をつくる、または活用する

 

たったこれだけです。1つ1つは目新しいものではないと思いますが、シンプル、実践的、誰でも続けられる、効果がある(ありそう)と思えるものばかりです。早速、このブログ記事が「読んだ内容をブログに書く」の第1弾です!読書本で提示されている方法について、非常に納得感があり、これなら続けられる、続ければ成果がでる、と思えたのははじめてです。

 

【ストレスが減り、豊かな生活へ】

これまで、仕事の成果をあげるためにたくさんの本を読みたいという想いが四六時中頭と心に巣食っていました。家族との時間、残業に追われる日々で疲れてしまい読書の時間がとれなかったことが多かったです。そしてそれがまたストレスになっていました。

 

今後は読むべき本の量が決まり、それをアウトプットにつなげるための行動も定まりました。まずはこれを3ヶ月続けてみて、読書の物理的な成果と心理的な効果を振り返ってみたいと思います。

 

きっと、読書にまつわる今感じているストレスから開放され、読書以外にしたかった他の活動ができるようになっていて、充実していると思える毎日を過ごせているはず。がんばろう!